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強化ガラスは強い?硬い?割れない?
強化ガラスと普通のガラス(フロートガラス)との違いを
意外と知らない方が多いので、
下記に強化ガラスの特徴をまとめてみました。
強化ガラスの特徴
強化ガラスは普通のガラスに比べて3倍~5倍ほど『強い』とされています。
何が『強い』のか?
ガラス内部を圧縮して製造しているため、
- 衝撃に強い
- 風圧、加重などの外圧に強い
- 熱に強い
- 万が一割れた時も細かい粒子状になり、
破片でケガをしにくい
という特徴があり、安全性が高いことから建築ガラス以外にも
自動車のサイドガラス、シャワーブースや、ガラステーブルのトップ
に強化ガラスが使われています。
強化ガラスの弱点は・・・
一点に強い衝撃を与えるとガラス全体が粉々に割れてしまいます。
一般的には、強化ガラスは厚みの6分の1から3分の1を
欠損または削ると割れると言われており、
全体が爆発したような割れ方をします。
これは、ガラス内部に圧縮された力が、傷の入った部分にかかり
風船が破裂する時のような割れ方をするからです。
自動車のサイドガラスは、人の力でいくら衝撃を与えても割れません
が、エマージェンシーハンマーで内側から叩くと
簡単に割れてしまいます。
自動車が水中に入ってしまった時に、脱出しやすくするために
サイドガラスが強化ガラスになっているのです。
※フロントガラスは、走行中に飛んできた石などでガラス全体が
割れることのないように「合わせガラス」といって、
2枚のガラスの間にフィルムが入ったガラスを使用して
おり、フィルムが貼り付いているおかげでガラスが
飛び散ったりしないようになっています。
強化ガラスの表面は硬い??
衝撃性や耐熱性能から、
一般的なイメージから強化ガラスの表面も硬いと
思われがちですが、実は強化ガラスの表面はフロートガラスよりも
柔らかく、傷がつきやすい弱点があります。
- フィルムやカッティングシートを貼るときに
フロートガラスと同じように、カッターの
刃を入れたら傷ついた。 - ガラスの鱗状痕(ウロコ汚れ)を落とそうと
ダイヤモンドパッドで磨いたら
ガラスが傷だらけになった。
など、業界のプロの方でも強化ガラスの特徴を理解せずに
ガラスを傷つける失敗をされている方が数多く存在します。
では、簡単な見分け方はあるのか
強化ガラスとフロートガラスを見分ける方法として
一般的なのが、目視・偏光板を使った方法です。
強化ガラスの製造過程において600~700度に熱してから
急冷する際に、温度のムラによって歪みが生じる場合があり、
光の当たり方によっては表面が黒っぽく見えたり、
光彩現象のようなギラギラした
歪みが見える場合があります。
もう一つの確認方法は、強化ガラス角の部分を
偏光板で内側と外側から挟みこみ、
歪みをチェックする方法です。
これも角の部分が黒っぽく見えたり、ギラついて
見えたりすることで、判別できることがあります。
ガラスのウロコ落としに適しているバフ
フロートガラスや網入りガラスのウロコ汚れを落とすのは
「シルバーバフ」が最適。
アルミ粒子が入っており、研磨力が高いのが特徴で
ウロコ落とし専用研磨剤「GRSパーフェクトリムーバー」と併せて
使用することで温泉のガラス・鏡の頑固なウロコも落とせます。
強化ガラスや、自動車のフロントガラスについたウロコを落とすのは「ライトブルーバフ」が最適。
研磨力は「シルバーバフ」に劣るものの、強化ガラスにも傷をつけずに安全にウロコを落とせます。
ガラスの種類や特性に応じて研磨機やバフ・コンパウンドを変える必要があります。磨くということは素材を完全に理解することから始まるのです。
GLASSアカデミーでは徹底してガラスの知識を教えています。
ガラスの種類と特徴を理解すれば、
・ガラスの正確な診断(見分け方)
・ガラスを傷つけないウロコ落とし
・ガラスを歪ませないガラスの傷消し
を失敗なく安全に行うことができます。
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