
フィルム剥離作業の需要について
一般的にフィルムの耐久性は5年~10年程度とされています。施工する職人のスキルやフィルムそのものの耐久性にもよりますがたった1年で気泡が出てきたり、角や端部から剥がれてきたり、白濁・黄変などの変色が起こるなど様々な劣化ケースがあります。
建築フィルムが普及した結果、新たにフィルムを貼りたい、コーティングを塗りたいという場合、すでに貼ってあるフィルムを剥がす「剥離作業」をセットで依頼されることが増えてきています。
劣化したフィルムが剥がしにくい3つの要因
経年劣化(飛散防止・遮熱フィルム等)が進んだ状態では、以下の現象が作業効率を著しく低下させます。
①柔軟性の喪失(硬化):紫外線によりPET層が脆くなり、引っ張るとすぐにちぎれるため、広範囲を一度に剥がせなくなります。
②層間剥離の発生:フィルムの表層だけが剥がれ、粘着剤(糊)が厚くガラス面に残ってしまうため、二度手間が発生します。
③糊の固着(スクレーピングの困難):乾燥・硬化した糊を剥がすのに時間がかかり、特に強化ガラスの場合はスクレーパーによる表面への傷リスクが高まります。


↑経年劣化したフィルムを剥がす作業はすごく大変な作業です。

↑フィルムが劣化していない場合は簡単に剥がせて、ガラス面に糊が一切残らないケースもあります。
最も効率的な剥離手順(推奨フロー)
工期短縮と施工品質向上のため、以下の手順を推奨します。
① スリット入れ(分割作業の準備)
フィルムに15cm間隔で縦にカッターでラインを入れます。
理由:一度に大きな面積を剥がそうとすると力が分散してちぎれやすくなりますが、15cm幅に限定することで、力が均一に伝わり、一定のペースで剥がしやすくなります。
② 軟化処理(湿布法)
希釈した中性洗剤や剥離剤をスプレーでたっぷりと噴霧し、その上からマスカーやラップ等で覆い、30分ほど放置します。
理由:水分と界面活性剤を浸透させることで、硬化した糊をふやかして粘着力を弱めます。
※スチームの併用(必要に応じて)
冬季や、湿布法でも硬さが残る場合は、スチーマーで軽く温めるとフィルムの柔軟性が一時的に戻り、剥がしやすくなる場合があります。※熱割れのリスクに注意が必要です。

③ 剥離実施
フィルム端部からスクレパーの刃を使って15cm幅のラインに沿って、ゆっくりと慎重に剥がしていきます。
ポイント:無理に引っ張らず、糊が一緒に付いてきているか確認しながら進めます。
④ 残存した糊の除去(ケミカル&スクレーピング)
ガラス面に糊が残った場合は、再度、中性洗剤または専用の「糊剥がし液」を塗布します。
スクレーパーを使用して糊をこそぎ落とします。
作業時の重要注意点
強化ガラスへの対応
強化ガラスはフロートガラス(フロートガラス)に比べ、表面に傷がつきやすい特性があります。スクレーパーの刃は常に新品を使用し、必ずガラス面を濡らした状態で作業します。

スチームの併用(必要に応じて)
冬季や、湿布法でも硬さが残る場合は、スチーマーで軽く温めるとフィルムの柔軟性が一時的に戻り、剥がしやすくなる場合があります。※熱割れのリスクに注意が必要です。
フィルムを1人で貼る・剥がす
Glassアカデミーのフィルム講座では未経験の方でも1人でフィルムを貼る方法を教えています。もちろん既存のフィルムを剥がす方法も基礎から学ぶことができます。
建築フィルムやコーティング施工の興味のある方はお問い合わせフォームからお気軽にご連絡ください。











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