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絶対に歪ませられない
ガラスについた深い傷を消す時に「歪み」というリスクがあります。
「歪み」とはガラス越しに対象物を見た時に直線のモノが曲がって見える
という現象です。
特に深い傷を消すということは、それだけガラスを深く削ることになります
ので「歪み」のリスクは上がります。
新築時・改修工事で傷をつけるケース
でお問い合わせをいただくケースが多くあります。
大きく分けて「爪で引っかからない傷」「爪で引っかかる傷」の2つ。
前者を浅い傷、後者を深い傷、と呼んでいます。
今回はかなり深い傷です。
この傷を消すためには傷の深さの最も深いところまでガラスを削り
透明に仕上げなければいけません。
しかもただ消すだけではなく、「歪み」が出ると違和感が残りますので
絶対に歪ませられないというプレッシャー。
研磨作業をスタート
現場は牛さんマークで有名なあの場所のガラスです。
朝10:00からのスタート。
ファーストスクラッチ
つまり最も削れる番手を使用する最初は緊張します。
オリジナルのドライ工法用のディスクで削っていきます。
(番手にすると約80番相当です)
水を一切使用しないので温度管理がかなり重要。
少しでも気を抜くと簡単に100℃くらいには達してしまうので
ガラスが割れてしまう危険性もあります。
ガラスを一定の範囲磨くと傷の箇所はより白くなり目立ち始めます。
約1時間の研磨で傷は完全に消えました。
ここまでが一番大変です。
ここからは
番手を変えて透明な状態に近づけていきます。
2つのディスクで同じようにして傷を置き換えて下の番手に更新していきます。
(ここで更新が甘いと最後に磨き傷が残ります。)
作業終了
ディスクでつけた傷を特殊なコンパウンドで消して透明に戻しました。
作業時間は約3時間程度でした。
歪みは大丈夫か?
各業界で「ガラスを磨くと『歪む』」と言っている方が多いですが、
正しい意見です。
物理的にガラスを削っているので厳密には「歪む」はず。
今回の傷よりももっと深い傷がついている現場もあります。
深ければ深いほど「歪む」可能性は格段に上がります。
しかし、人の目に全く分からないレベルにする技術も
この世界にはあるということです。
ガラスを歪ませる悪い磨き方
ガラスの「歪み」には2つのパターンがあります。
①エッジの歪み と ②面の歪み です。
傷だけを磨く、あるいは狭い範囲だけを磨くと
磨いた箇所を磨いていない箇所の境目で「歪み」が発生します。
レンズのようになるのがこの①のパターンです。
たとえ範囲を広げて磨いたとしても磨き方が悪い(均一でない)と
②のパターンが起こります。
フラットであるはずの場所(磨いた箇所)が凹凸になっている
というケースです。
表面がボコボコして景色がモザイクのように
見づらくなってしまいます。
ガラスの傷は専門のGRSに
ガラスの傷を自分で磨いて逆に傷だらけにしたり、
歪ませたりという事例は後を絶ちません。
傷消し専門のプロという存在がほとんどいない為に
間違った情報や解釈が当たりまえのように飛び交っています。
フロートガラス、網入りガラス、強化ガラスなど
あらゆるガラスの研磨に対応していますので
事故が起こる前にまずはガラス研磨のプロにご相談ください。
ガラス研磨のプロ集団 GRSとは
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